エンディングノート活用法~「想い」を残す
エンディングノートは、
・ご自身のこれからのこと
・ご逝去後のことを家族に伝えるため
・ご自身の気持ちの整理
に利用されます。
老後のライフプランニングを考える時、まずこのエンディングノートからとりかかることをお勧めします。
エンディングノートは現在市販でも様々なものが販売されています。
ご自身が書きやすいと思ったものを選ばれるといいでしょう。
当事務所ではコクヨさんの「もしもの時に役立つノート」をおすすめしています。
エンディングノート「もしもの時に役立つノート」 | コクヨ ステーショナリー (kokuyo-st.co.jp)
ただし、エンディングノートには法的な効力はありません。
遺言の内容など必ず実現してほしいことは必ず「遺言書」として書面で残すようにしましょう。
ここからはエンディングノートに書いておいたほうがいい事をご紹介していきます。
ご自身のことについて
・名前
・住所
・電話番号
・運転免許証/健康保険証/年金手帳/パスポート
・持病の有無
・アレルギーの有無
・常用している薬
・かかりつけ医院
・希望する介護施設や内容
・重病を患った時の告知について
・回復が見込めない場合の延命治療について→こちらは「尊厳死宣言書」というもので実現性の高いものにすることができます。
・臓器提供について→健康保険証の裏にも記載していおた方がいいですね。
家族・親族・友人について
それぞれの連絡先や関係性についてできるだけ詳しく書きましょう。
葬儀・納骨について
・希望する葬儀の内容(密葬・家族葬など)
・葬儀に呼んで欲しい人
・喪主になって欲しい人
・遺影の写真
・菩提寺の住所や名前
・納骨方法
・希望するお墓の所在地などの情報
・お墓の管理を頼みたい人
遺言について
・遺言書の作成の有無
・作成している場合その保管場所
遺言書が無い場合
相続の希望(遺言ではないので確実にそのとおりになるかはわかりません)
携帯やアカウントに関すること
・アカウント情報(IDやパスワード)
・アカウント登録先
・親族などに知られたくない場合はその旨を記載し、業者など第三者に削除してもらうようにお願いしておく。(ご不安のある場合は「死後事務委任契約」で生前に親族以外の第三者と死後に削除することという内容の契約をしておくことができます)
・また中を見られたくない場合、携帯、ハードディスクごと処分して欲しい旨を記載しておきます。
ペットに関すること
・自分の死後、ペットをどのようなところで(人に)面倒を見てもらいたいのか。
・与える食事内容
・ペットの性格
・病歴、手術歴の有無
エンディングノートは書きやすいところからゆっくりコツコツ書いていきましょう。
何度でも書き直すことができるのでえんぴつまたはシャープペンシルで書いた方がいいですね。
エンディングノートを書くことによって、人生を振り返りながら、また老後どのように過ごしたいのか考えるいいきっかけになります。
またノートの内容も実現させるための事前に手続をしておくこともできます。
そういった手続きに関しては相続・遺言を専門にしている士業などに相談するといいでしょう。
事務所によっては相談を無料で行っているところもあります。
エンディングノートは老後の備忘録としても活用できるのでできるだけ細かく情報を残しておくようにしましょう。